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青年海外協力隊2017年度2次隊でエチオピアに行ってきます!!

【Day10】13/10/2017(Fri)

経済財務協力省への表敬訪問

事務所からクルマで20~30分ほど離れていたように思う。
途中で、UNの事務所があったり、他の省庁の建物があったりした。
さすがに大きくてきれいである。

9:30~15分程度の表敬。
相手方は男性2名女性1名で受けてくれた。
中心にいた大柄の人が、アジアとの窓口代表らしい。
昨日習いたての拙いアムハラ語で自己紹介し、その後英語で自己紹介を繰り返した。

全員終わると、何か質問はあるか?と問われた。
「しまった」と思った。
こういう時は、何か用意しておくべきである…。
全員何も答えなかった。
仕方ないので、「グラゲ周辺の特産物を教えてほしい」と聞いた。
偽バナナと答えられたので、おそらくエンセーテの事だろう。
エンセーテはインジェラに対抗する南部周辺で好まれる主食とのこと。

他に質問もなく、会は終了。
残念ながら醜態をさらしたように思う。
もう少し積極性や元気はあった方がよかったと思う。
省庁の要人に対する質問など考えろと言われても思いつくものでもないが、
いきなり問われるよりは用意しておいたほうが良い。

表敬が終わってからは、近くにあった喫茶店でコーヒーをいただいた。
とてもおいしかった。
同行していただいたJICAの部長の話では、
スラムに見える地域は、実はスラムではないという。
もともと彼らはあーいう生活をしていて、
周りが近代化してきたために相対的に貧しく見えているだけ。
田舎から出てきたが仕事が見つからず仕方なくスラムに住んでいるわけではない。
自尊心が高く、変に先進国の人間に謙ることなく、他国の人とも対等に話をしようとする姿勢はエチオピアの良いところ。しかし裏を返せば融通が利かない、頑固。

ちなみに、土地はすべて国有地なのだとか。
つまり、店にしろビルにしろ、何かを立てる際には、国とリース契約を結ぶらしい。
99年リースなどの超長期契約があるのだとか…。
もちろん、リース契約を結んだあと土地の使用権の転売(土地ころがし)が起こっているので、事実上アディスアベバの地下は高騰しているそうだ。

10:00過ぎに出発し、10:30ごろ事務所に帰って来た。
帰り道で、HIVのフリー検査のテントがあった。
どこがやっていたのかまでは見えなかった。
行列もできていたかは分からないが、そういうものがあるのは良いことだと思った。

任地についての情報

事務所に戻ってからはブリーフィングがあった。
任地が求めている具体的な要望を聞くことができた。
聞くと、私の任地には、過去にはJICAの一村一品プロジェクトが入ったらしい。
一時は盛り上がりを見せたものの、プロジェクト終了後に継続せず。
それを再興することが先方の希望らしい。
会計管理もめちゃくちゃなので整備してほしいとのこと。

担当するのは、アベシゲ協働事務所。
25のさらに小さな協働事務所を管理している。
アベシゲ協働事務所のエキスパートと25の事務所のエキスパートと協力して活動を行う。25のうち遠いものはアベシゲ事務所から、43キロ離れているらしいので、近場でいくつか選べばよいとのこと。地域住民の収益向上並びに、それを管理するエキスパートの能力向上、および会計管理の整備が具体的な要請内容。

数年前にすでに短期ボランティアでゲタという地域にJICAボランティアが入っている。短期なので活動は9か月だが、とはいえ、彼は一村一品プロジェクトの再興に成功。今回は2年の滞在なので大いに期待しているとのこと。

JICAのスタッフによると、青年海外協力隊を一つの地域に送るのは連続でだいたい3回までらしい。3回連続でボランティアが来ると考えて、6年スパンで物事を考えそのうちの最初の2年を担当すると考えたほうが良いとのこと。

確かに話は分かるが、2年で仕上げられる部分については当然仕上げてしまいたい。
短期の9か月でも大いに貢献できる部分はあったのだ。
継続されたボランティアが確実に来るとも限らないし、
継続されたボランティアにもやりたい事はあるのかもしれないし、
必ずしも、私の活動がきちんと引き継がれるとも限らない。

アムハラ語②

午後のアムハラ語は、とても難しかった。
昨日は自己紹介。
本日は、

他己紹介
■三人称(彼は、彼女は、彼らは…)の言い方
■否定文の作り方
■挨拶の時間ごとの言い分け(おはよう、こんにちは、こんばんは)
 ※さようならにも、時間ごとに違いがある。

アムハラ語のいいところは、英語とちがって、文法が日本語と似ているところである。
英語は、「I am KATO」=「私は、です、加藤」の順に語が並ぶ。
しかしアムハラ語は、日本語と同じく「私は、加藤、です」の順番で言葉が並ぶ。
要するに語彙力が上がれば、文章を作ること自体は、そんなに難しくはない。

しかし、日本語や英語と違うのは、主語によって、述語=「です」当たる部分が変化すること。主語は、「わたしは」「あなたは(男)」「あなたは(女)」「彼は」「彼女は」「あなた方は」「彼らは」「私たちは」などなど多数…。ここが、アムハラ語のとっつきにくいところである。