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青年海外協力隊2017年度2次隊でエチオピアに行ってきます!!

【青年海外協力隊の活動はうまくいかない…と思っていたほうがいい①】

 

エチオピアにきて10カ月が経過しました。
今日までに分かってきたこと・感じてきたことを、これから協力隊を目指す人のためにも、『教訓』として残しておきます。

 

活動はうまくいかないと思っていたほうがいい

これから協力隊を目指そうとしている人は、ガッカリしたかもしれません…。

協力隊を目指す人は基本的に、志の高い人が多いと思います。過去に、途上国で短期ボランティアに参加したとか、旅行中にスラムの凄惨な状況を目の当たりにして何とかできないかと思ったとか…。もしくは、今の日本での生活になんとなく嫌気がさし、全く違う環境で自分を試したいとか、力をつけたいとか、キャリアアップしたいとか、人生やり直したいとか、世界を変えたいとか…。まさに、全部、協力隊受験当時の私です…(笑)自分で言うのも恥ずかしいですが、そういうアツイ人こそ要注意です。

これには理由があります

今のところ、大きな理由として3つあると思っています。

 ①現地の人は、実は困っていない。

 

そもそも現地の人は、何も困っていません…。困っていることがあったとしても、『諦めている』ことが大半です…。この現実は、想定しておいたほうがいいです。『諦める』ことは、途上国で生きていくうえで、必要なスキルです。

ナイものはナイ。

これが常に現実です。無くても、求めなければ生きていけるのです。

例えば、日本人ならExcelを使うような表計算。彼らは、手書きで裏紙に表を書き、数字を書き込み、電卓で手計算します。表を書くのも定規で測ったりしません。本の背表紙で線を引きます。表面がガタガタの机の上で、ガタガタの線を引きます。パソコンがないからです。パソコンがあっても、今この瞬間停電しているからです。電気があってもExcelが使えないからです。もっとラクに仕事したいな~という想いは持ってるかもしれませんが、手書きすることに苦痛を感じていません。

せっかく過去にJICAが作った井戸。当然毎日使えば、壊れる井戸も出てきます。直せなければ、また元の汚い川に水汲みに戻るだけです。

彼らは、それでいいのです…。

日本人なら、Excelを勉強しようとするかもしれません。
井戸を直そうとするかもしれません。

でも、彼らは、一つ前のアナログでローテクな世界に戻ることで、対応します。

悪い言葉を使えば、『向上心がない』と言えます。でも、それで生きていけるのであれば、確かに、問題ありません。不都合が生じた時に選ぶ道はいくつもあり、ローテクに戻る、アナログに戻るというのも一つの道です。それでも生きていけるのだから、わざわざ面倒な変化を求めません。新しい仕事を増やしたくない…。と思うのも、まぁ、納得です。

 

よって、
協力隊で来ました!
ボランティアで来ました!

といって張り切って現場に赴いたところで、誰も『待ってました!』と迎えてはくれません…。

次回以降、残りの2つをご紹介します。