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Touch The World

青年海外協力隊2017年度2次隊でエチオピアに行ってきます!!

合格率について雑感

2017年度春募集が開始されています。

さて、最近2017年度春募集の募集情報がJICAホームページに公開されました!

 

今回の募集は、3月31日(金)~5月10日(水)まで。これに応じて全国で「体験談&説明会」が3月18日~4月30日まで行われるとのこと。

 

お考えの方は、是非ホームページのチェックと説明会の参加をしてみてくださいね!

ところで、気になる青年海外協力隊の合格率は…?

今後受験される方は、いわゆる「合格率」みたいなものが気になると思います。

 

私も受験時には気になりました(笑)「受けたところで、受かるのか?」と。

途方もない夢なら時間の無駄だから、他のことを頑張ろう。と思うのは、

自然なことですよね!

 

一言で申し上げると…。

合格率は、決して高くない!誰でも挑戦する価値あり!と思います。

合格率を計算してみました

は、JICAからは「合格率」みたいなわざわざ計算された情報は公開されていませんが、用意された要請数に対して、どれだけの応募者がいて、どれだけの合格者がいたのかは、公開されています。

2016年度『秋』募集合格率

例えば、こちらの資料。

私が受験した2017年度秋募集の合格発表時に公開された選考状況です。

資料右下に今回の応募者・合格者の合計値が載っています。

今回は、青年海外協力隊・日系社会青年ボランティアを併せて、

全体で469名が合格。応募者は1185名。

つまり、合格率は39.57%。

まぁ、ざっと3人に1人が合格する計算です。

私が受験した、人気職種の一つである、コミュニティ開発だけに絞ってみてみても、

合格者67名に対し応募者192名。

合格率は、34.89%。3人に1人です。

もう一つの人気職種である、青少年活動。

こちらは合格者41名に対して応募者200名。

よって合格率は20.5%。5人に1人でした。

JICAのホームページ上では過去6回分の選考状況のPDFファイルが公開されています。

こちらの資料を使えば、自分の気になる職種の合格率は自分で計算ができます。

2016年度『春』募集合格率

参考までに2016年度春募集も見てみると…。

全体の合格者は594名。全体の応募者は1343名。よって合格率は44.22%。

コミュニティ開発の合格者は72名に対して応募者188名。よって合格率は38.29%。

青少年活動の合格者は35名に対して応募者148名。よって合格率は24.30%。

全体値で見ると2016年度春募集の方が、若干合格率が高いですね。

2016年度『秋』募集より選考過程に変化が… 

ちなみに、2016年度『春』募集と2016年度『秋』募集では、

大きな違いが一つありました。

合否に関わる健康診断が、春募集までは1次選考時に提出だったものが、

秋募集から2次選考時提出となりました。

つまり今後、1次選考は純粋に『書類審査』のみという事です。

しかし、1次選考の合格率に春と秋で変化があったか…?というと、

結論は「変化なし」です。

2016年『春』募集における1次選考の合格者の全体値は940名。

応募者は1343名ですから、1次選考合格率は69.99%。

2016年度『秋』募集の1次選考合格者の全体値は834名。

応募者が1185名なので、1次選考合格率は70.37%。

ほとんど変わりませんでした。

結論 

長々と書きましたが、とにかく、3人に1人が合格する世界です。

過去には要請数が少かったので、倍率(要請数に対しての応募者数)が10倍!

なんてこともあったようですが、今は倍率2倍前後。

興味があるなら、試しに応募してみる価値はありそうです。

最後に、2016年度秋募集も含め過去6回分の合格率を計算したものを載せておきます。

参考にしてください(^^)

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職種別試験問題の書き方~コミュニティ開発編~

今度は、職種別試験問題です。

(私の応募した要請:http://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL52416B02

応募用紙と同じように、「具体性」「論理性」がテーマですが、どちらかというと「論理性」のところを意識してもらった方がよいと思います。なぜなら、この職種別試験問題、全部で7つの質問のうち、3・4・5については内容が重複しているからです。要するに「現地でどのような活動をするのですか?」ってこと。だったら、1400文字で一つの質問に集約してくれ!と正直思いますが、まぁ文句言っても仕方がないので…(笑)

私は実際に字数制限を気にせず、まずは、現地でやりたいことをまとめました。2000文字になったか3000文字になったかは覚えていませんが。それを3つに設問の内容に近づくように分割し、かつ使うキーワードを揃え、無駄な文を省いて文字数に合わせたといったところでしょうか。結局は3・4・5の3つの設問全部を読んでもらって、私の思いの全体を理解してもらえるようにしました。3・4・5をセットで考えず、完全にバラバラで対応すると、論理性がなくなると思います。さらに、応募用紙にも似たような質問が出てくるので、そこともリンクさせておかなければなりません。

1 派遣国の社会的文化的な特色(概観)(400字以内)

スコットランドによる宣教を経て、1891年黒人労働力の供給地としてイギリスの保護領となる。そのため国民の80%はキリスト教徒。またサッカーが導入され現在も盛んに行われている。第二次世界大戦後、経済発展を図った白人により、地下資源が豊富で製造業が盛んなローデシアと統合されるが、1964年に独立。国旗にある、黒赤緑はそれぞれ、アフリカの国民・自由の為に殉教した者の血・マラウイの自然を、太陽はアフリカの自由と希望を表現している。現在の主要産業は農業。タバコの輸出を柱に外貨を得るも国際市況の影響を受けやすく新たな外貨獲得源が必要。国土の5分の1をマラウイ湖が占め、大切な漁獲資源であり観光資源である。2008年に8%の経済成長を遂げるも依然世界最貧国の一つ。インフラは未整備で鉄道は北部に通じず、道路舗装率は50%以下、携帯電話所持率は10%、電気は90%の地域に通っていない。識字率は62%。エイズの蔓延により平均寿命は60歳である。(397字)

 

2 住民との話し合いの結果、合意した活動(仮定)のテーマ(50字以内)

トウモロコシの収量増加を狙った堆肥による土壌改良とトウモロコシ粉の新レシピ考案及び収益管理の普及(48字)

 

3 活動の目的(200字以内)

トウモロコシ粉を使ったシマが主食のマラウイではトウモロコシは大切な収入源。政府は肥料を安価に提供する政策を採っているが、財源が他国からの援助金であることや、肥料の乱用は土地が痩せることに繋がるため永続性がない。農地の土壌改良は、支援からの自立に不可欠である。さらにトウモロコシ粉を使ったシマ以外のレシピで一村一品活動に挑戦し現金収入向上を目指す。収益の帳簿管理まで言及し支援効果の検証も行いたい。(198字)

 

4 活動の内容(特色やねらいを含む)(800字以内)

配属先の行う地域能力開発、生計向上活動のサポート及び質を向上に携わり現金収入の向上に寄与したい。私は資金も技術も持たない。日本で得た教養、前職の経験及び協力隊仲間との情報共有が武器である。第三者の私にできるのは任国に新しい支援の在り方を提案すること。そして住民には物質的な援助ではなく自らの行動が生活を良くすると知ってもらうことだ。私の2年間での目標は、一つ以上のモデル農村の育成とノウハウの蓄積とする。継続的に堆肥を作り続け、土壌改良を習慣化させる事例を作りたい。普段食しているトウモロコシ粉で他のレシピに挑戦し食生活を豊かにすると共に、レストランやマーケットへの販路を確保し、身近なモノで現金収入を確保できる事例としたい。また向上した収入は貯蓄することで緊急時の対応が可能になり欲しいものが購入できることなども気づいてもらいたい。住民の理解度や収支の変化などの定量データを取り、私の任期後もこのモデル農村を起点に配属先が他の農村に普及できるように整えたい。

堆肥の作り方はすでに確立されている。堆肥を使えば土壌が改良されることも分かっている。私は、途上国での支援活動というのはすでに世界中にあるノウハウをその土地に合うように現地の人と一緒に作り替えていく作業であると思う。マラウイに派遣された協力隊の報告書によると、任地での弊害として共通するのは、人員や予算不足の他、普及員の知識不足、住民に対しての説明スキルの不足ならびに住民のモチベーション管理だった。調査や報告書の体裁を整えることで効率化したり、住民用のマニュアルを作って説明を均質化したり、プレゼンの練習やロールプレイングも有効だろう。好事例を評価する場を設けることで住民意欲の向上にも繋げたいと考える。2年間の活動で、有効な支援の在り方を見つけることで配属先にも貢献したい。(768字)

 

5 具体的な取り組み(400字以内)

トウモロコシ収量アップの課題は、①酸性の強い土、②堆肥の作り方と使い方、③好事例情報の共有である。マラウイの土壌は酸性が強く養分保有力が低い。政府は肥料を低価格で購入できる政策を採り、成果を上げている。しかし、肥料の無計画な使用は対処療法に過ぎず土壌の酸性を抑える根本的かつ長期的取組も必要。収穫したトウモロコシの葉や野菜の皮などをアルカリ性の灰と混ぜた堆肥を作り、土壌改良を推進したい。トウモロコシ粉では主食のシマ以外にもクッキーやパンやホットケーキも作れる。他のレシピで現金収入の余地がないか模索したい。得た収益は帳簿管理し貯蓄を習慣化させたい。良質な堆肥を作った場合や実際に収益を上げたなどの好事例は表彰する場を設けて共有したい。定時参加率を上げるためにワークショップに時間厳守で参加した者へのジュースの配布や、クイズ形式の資料を配りプレゼンに集中してもらうなど、情報共有の仕方も模索したい。(399字)

 

6 活動を支えるあなたの知識や経験(200字以内)

生命保会社で営業所長として30名をマネジメントした経験がある。営業成果は外交員の保険に対する使命感とノルマ達成への意欲に寄る。私の業務は、外交員に仕事への使命感・意欲を醸成し、営業活動の課題解決への補助をすることであった。本要請においても、活動の対象を定め、活動の使命感を普及員と共有し、課題を見極め、解決手法を協創し、結果が出るまで共に努力をする。これまでの私の仕事に精通するところがある。(195字)

 

7 コミュニティ活動を一言(30字以内)で述べること

地域の組織力と行動力向上を支援することにより自立へ導くこと。(30字)

応募書類の書き方~コミュニティ開発編~

これまで一次選考合格に必要と思われる要素をまとめてみました。では、それをもとに私がどのように私の経験をまとめたのか、原文を載せておきます。一応、一次選考合格した応募用紙ですので、これから受験される方の参考になれば幸いです。

文章力や経歴に関しては特段レベルの高いものではありません。見てほしいのは、「具体性」「論理性」。私が30年の人生で経験したほんの一部だけを取り出して、具体的にその経験を途上国でどう使うのか?それをわかりやすく論理的に言葉に起こしたつもりです。途上国で実際に行いたい活動に「農業」を挙げていますが、私は農業経験はありませんし、要請内容にも書かれていません。要請内容に書かれた情報量が少ないのに、「どのような活動を行うのか?」と聞かれて困った末に、JICA市ヶ谷で報告書を読み漁りました。その結果コミュニティ開発職員が農業に携わっているケースが多いと知り、テーマに挙げただけです。実際に現地で農業に本当に関わるつもりがあるかどうかは書いている段階ではわかりませんでした。

文章力や盛り込む情報量は「この程度で良いのだな」と感覚的にわかってもらえればそれでOKだと思います。(※各質問文の横の行数は、実際の応募用紙に用意された行数です。)

私は、コミュニティ開発という職種でマラウイという国の要請を第一希望にして選考に臨みました。要請内容は、ここを参照ください。皆さんだったらどう書きますか?

http://www.jocv-info.jica.go.jp/jv/index.php?m=Info&yID=JL52416B02

 

1.以下について、ご自身の考えを記述してください

(1)ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。(5行)

語学研修で訪れたフィリピンのセブ島で、初めてスラム街とストリートチルドレンを見た。世界的に有名なリゾート地で経済成長中の国においても5分も歩けばスラム街に入る。日本と違い、富裕層と貧困層の差があまりにも大きいことに驚いた。人生の一部を労働に使うのならば、今後はこの差を埋めていくための仕事に就きたいと感じた。彼らが将来の選択肢を広げるためには現金収入の向上が必要。本ボランティアには生計向上活動の支援が含まれている。本気で取り組み、途上国での働き方を習得したい。

(2)ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。(5行)

『つながり』の醸成だと考える。途上国におけるボランティア活動は現地の生活レベル改善だけが目的ではない。途上国が自立すれば、ボランティアのニーズは消失するかもしれない。しかしボランティアが現地で作った『つながり』は残る。人と人、組織と組織が出会うことで『つながり』が生まれ、将来的に新しい価値が生み出される。それは人口減少により世界での経済的ポジションが落ちる見込みの日本にとっては『新たな得意先づくり』とも言える。

2.選択した職種に関して、次の(1)~(4)の項目について具体的に記述してく
ださい。

(1)この職種を選択した理由(5行) 

要請にある地域能力開発・生計向上活動をサポートしたい。プロジェクトの質は普及員の活動量及び試行錯誤が伴って向上する。普及員と一緒に住民への効果的な伝え方や結果の検証方法を模索したい。結果が伴わない場合、取組姿勢が問題の事も多い。普及員側への支援だけでなく、住民とも一緒に働き実質的な行動を促したい。結果や好事例の収集や共有は住民の活動意欲の向上にも繋がる。前職では生命保険会社の営業所長を務め、外交員の採用、使命感・意欲の醸成、営業課題解決の補助に当たった。組織マネジメントの経験はこの職種で活かせると考える。

(2)この職種に対するご自身の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に上げ記述してくださいその際、ご自身の選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れてください。(17行) 

組織マネジメントの経験で、要請にある地域能力開発・生計向上活動の質の向上に貢献したい。これまで生命保険会社で6年間営業として勤務。営業所長を務め、30名の外交員を束ねた経験がある。中間管理職は人事権がない。怠惰な職員を解雇することもできなければ、勤勉な職員を昇給させることもできない。つまり中間管理職の指示命令など聞かなくとも部下に不利益は生じない。それでも組織としての目標を遂行するには、作るべき人間関係の形と声のかけ方がある。

◆上司・部下の関係ではなく仲間として接する。◆指示・命令よりも『依頼・提案』の形をとる。◆報告を待つのではなく自ら仕事の進捗を気に掛ける。◆結果を即時適切に褒め、努力に対して礼を言う◆部下全員とわけ隔てなく時間を共有する。

配属先の普及員は中間管理職に近いと思う。住民は支援内容を実行に移さなくとも罰則はない。しかし住民の行動や結果や感謝が伴わなければ普及員の意欲は削がれてしまう。私は普及員と住民とのパイプ役となり、普及員と住民双方の活動意欲の向上を目指したい。

私は、結果は作るものだと考えている。結果を出すために普及員と共有したいのは、

◆求める結果と期日を明確にすること。◆踏むべきプロセスをすべて明らかにすること。◆進捗状況を全員で確認できる体制をつくること。◆苦労している住民とは一緒に課題解決の糸口を相談すること。

支援を受けた住民からは好事例を収集し、敬意と感謝をもってワークショップなどで共有。他の住民に「私もやりたい!私もやらなきゃ!私でもやれそう!」と思ってもらうことが重要だと考える。住民の意欲が普及員の支援への意欲にもつながると考える。

(3)この職種に携わる際に想定されるご自身の弱点を記述してください。(4行)

宗教的な分野を考察したことがない点である。どの宗教がどの様な考え方に根付き何を不愉快とするのか、実際のところは分かっていない。語学面の不安もある。コミュニケーション能力というのはマイナスの場面で発揮されるものである。不都合が生じたときに互いの利害や精神的な不快をゼロに戻す、もしくは新たな発想でプラスに導く力である。現在TOEICを中心に語学の勉強と宗教に関しての勉強をしている。

(4)自己PR(希望した職種に関係する経験以外で特筆すべき経験を記述してください)(5行) 

中学時代に剣道部、高校時代に陸上部に所属。個人競技により、一対一での競り合いに強くなった。また大学2年まで16年間エレクトーンを習っていた。物事を長く続けることの大切さも学んだ。スクーバダイビングのライセンスを持っている。任国が海に面していれば、現地の人との関係構築に役立つであろう。また登山も趣味にしている。前職では地方への転勤も多かったため、アウトドアを楽しめるようになった。オーストラリアへの1年間のワーキングホリデーも経験し、外国での一人暮らしの訓練もできた。

3.帰国ボランティアの体験談や報告書等で心に残るエピソードや、ご自身が実際に活動に取り入れたいと思うアイデアなどを記述してください。(4行)

2013年に感染症対策でニジェールに赴任された薬剤師の町井恵理さん。直接お話を伺った。地元の人に「子供が高熱を出して死にそう!病院に行くのに200円ちょうだい!日本人はお金持ちなんでしょ?」と言われた。目の前の危機を救うか、援助慣れを防ぐために厳しい態度をとるか。自分の行動次第では活動上の今後の住民との関係も危惧される。結局、彼女は金銭を与えなかったという。大変考えさせられた。

4.実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。(5行)

マラウイの要請を志望している。現地では主食であるシマの原料となるトウモロコシの収量アップを図る。その為に堆肥を作り酸性土壌の改良を試みる。トウモロコシを使った他のレシピにも挑戦し、食生活の向上及び一村一品活動に繋げたい。帳簿を用いた収益管理まで言及し、収支の変化をきちんと調査したい。私の提案に興味を持ってもらえるかどうかは、私への興味と私自身の意欲に比例すると思う。カウンターパートだけでなく住民とも食事の時間を共にするなどし、広く深く人間関係の構築をしたい。

5.帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。(5行)

開発コンサルタントまたは途上国支援をしている企業へ就職したい。任国で得られるのは現地民と一緒に仕事をする経験。現場経験が直接生かせる仕事を選びたい。また日本においてもグローバル化が急務。しかし人口に対して外国人の数が少ない日本では子供たちが異文化に興味を持つ機会が少ない。そのため語学についても勉強する理由が受験科目だからという域を出ない。青年海外協力隊参加による経験、そして帰国後の自分の業務から得た経験をしっかり世の中に周知し、子供たちのグローバル化にも尽力したい。

JICAの試験官が見ているのはココだ!

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以下の話は、2016年10月25日に池袋サンシャインで行われたJICAボランティアの説明会での企画の一つで、実際にコミュニティ開発の面接官でいらっしゃる方が、「こういう視点で選考します」と実際におっしゃっていたものです。その時のノートを転記してみます。 

2016年10月25日のJICAボランティア説明会@池袋より

「コミュニティ開発」という職種の捉え方について

 

 「コミュニティ開発」は専門性を持たなくとも応募が可能な職種の一つです。かといって、自分には専門技術がないから仕方なくコミュニティ開発を選ぶというものではない。そもそも現在の日本にコミュニティ開発という職業がないのだから。

では実際にコミュニティ開発が現場で行うことは何か?

順を追って説明すると、

現状調査(フィールドワーク)⇒住民ニーズの理解⇒住民とともに活動の在り方を話し合う(ワークショップ)⇒活動の立案・企画⇒活動開始

つまり、メインの活動に至るまでの道のりは険しく時間がかかる。しかも住民との相互の話し合いによって活動を作り上げていくので成果も多様に生まれ、中には予期しないものもある。よって、協力隊には明確な成果目標というものを課していない。 

「コミュニティ開発」という職種を言い換えると… 

  • 「住みよい暮らしをつくる」こと
  • 「指導」するのではなく(生活スタイルが違うので難しい)、一緒に学んでいく姿勢をもつこと(民衆思考・草の根思考)
  • 具体的に実現可能な活動・解決策を作り上げること
  • 特定の分野や技術に限定せず多様な取り組みをすること
  • 総合的な視点・公益視点・長期的な展望をもって取り組むこと(人づくり・社会づくりに携わること) 

では上記のような活動を行うのに必要な素養は何か? 

  • 人々の生活を改善しようという情熱
  • 社交性(誰とでも話せる)
  • 社会性(人間関係を把握できる力)
  • 創造性(新しいアイデア
  • コーディネーション力(取りまとめる力)
  • 説得力(エピソードをもって話ができるか?)
  • 異文化理解力
  • なんでも食べる、どこでも生活できる適応力
  • 健康な体と体力

 必要な経験は何か? 

  • 営業・企画・街づくり・ボランティア
  • 国際交流・開発学・農学・留学・海外での就労
  • 保健衛生・農林水産・コンピュータ・物づくり・手芸・食品加工

ではどういう人を採用するのか? 

相手に届くように「私を分かって!」と伝えられる人=やさしい表現で自分を表現できる人=論理的に表現できる人

 なぜなら。

「コミュニティ開発では活動を一時的なものではなく、社会的に根付かせることを目標としているため」

つまり

「植林や稲作のスキルそのものよりも、そのメリットをきちんと説明できることが大切」である。

その他、一次選考受験に際しての注意点 

  1. 職種別試験問題には字数制限がありますが、実際には多少少なくても多くても、合否には関係ないそうです。字数制限をしないと限られた紙面に米粒のような字で書く受験者がいて、読むのが大変だから制限しているに過ぎないとのこと。
  2. 質問に対しての拡大解釈もOKだそう。きちんとつじつまの合う文章であることが大事だとの事です。
  3. 職種別試験問題 問7の「コミュニティ開発を一言(30字)で述べること」はキャッチコピー的なものを考えれば良いのだそうです。どんな内容を書いても選考には影響しないそうです。要するに考え方を知ることで、グルーピングに使うそうです。似た者同士で集めたり、違う者同士で集めたり。
  4. 限られた紙面に字数制限たっぷり、しかも見やすく書きたい!パソコンのワードで記入しプリントアウトしたものを添付して提出してもOK!手書きよりも断然きれいに、多くの文字数を含むことができます。 
  5. 応募用紙と職種別試験問題。読んでいる人は同じ。つまりそれぞれで質問内容が重複しているが内容や論理は一致させておいたほうがいい。 
  6. ちなみに、1次選考過程においては、顔写真や住所などは一切を見ることなく、純粋に受験者が書いた内容のみで審査を行っているとのこと。だからコネは一切利きませんとのことでした。
  7. 解答用紙にイラストを載せてくる受験者がいる。完全にNGとは言わないが、イラストの内容が伝わらない可能性を十分に理解しておくこと。との忠告もありました。

 私がこのお話を聞いたとき、とにかく「論理的」な人が採用されるのだなー、という印象でした。

以上、遠方にお住まいの方や、時間のない方は参考にしてみてください。

合格者と不合格者の違い②

合格者と不合格者の間にあるもの。それは「具体性」「論理性」あると前回書きました。今回はそのうちの「論理性」について考察してみますね!

「論理性」とは

一次選考には「応募用紙」「職種別試験問題」があり、小論文形式で答えていきます。もう一度、それぞれの試験問題を見てみます。

応募用紙より

  1. ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。(5行)
  2. ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。(5行)
  3. この職種を選択した理由(5行)
  4. この職種に対するご自身の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に上げ記述してくださいその際、ご自身の選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れてください。(17行)
  5. この職種に携わる際に想定されるご自身の弱点を記述してください。(4行)
  6. 自己PR(希望した職種に関係する経験以外で特筆すべき経験を記述してください)(5行)
  7. 帰国ボランティアの体験談や報告書等で心に残るエピソードや、ご自身が実際に活動に取り入れたいと思うアイデアなどを記述してください。(4行)
  8. 実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。(5行)
  9. 帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。(5行)

職種別試験問題より

  1.  派遣国の社会的文化的な特色(概観)(400字以内)
  2.  住民との話し合いの結果、合意した活動(仮定)のテーマ(50字以内)
  3.  活動の目的(200字以内)
  4.  活動の内容(特色やねらいを含む)(800字以内)
  5.  具体的な取り組み(400字以内)
  6.  活動を支えるあなたの知識や経験(200字以内)
  7.  コミュニティ活動を一言(30字以内)で述べること

 

「論理性」が問われるのは以下の2点です。

  • 内容の重複した質問に対しての対応
  • 過去・現在・未来の3点が経験的にきちんとつなげること

内容の重複した質問についての対応

 例えば、応募用紙の問8と職種別試験問題の問4は質問の文章こそ違いますが内容が同じです。応募用紙の問4と職種別試験問題の問6も同じ。さらにはこれらの問に向き合っているうちに、職種別試験問題の問3・4・5も根本的に答える内容は同じなのではないかと感じてきます。

これらについてバラバラに答えると「論理性」がなくなります。問の内容が同じなのであれば文字数の多いほうに合わせて濃い内容を用意し、短いほうはそれの要約で済ませる。そして使うキーワードを同じにする。などの工夫が必要です。

過去・現在・未来の3点が経験的にきちんとつなげること

これは極論ですが、例えば、「今までは生命保険のリーテイル営業でした。途上国ではPCを教えたい。帰国後は保健衛生に関わるNGOで働きたい」というように書けば、誰が見てもめちゃくちゃだと分かります。過去の経験のどの部分を、志望した要請でどのように生かすのか。帰国後には何がしたくて、そのためにどんな経験が得たくて途上国での2年間を過ごすのか。この過去・現在・未来を経験的に繋げて書くこと。これがもう一つの「論理性」です。並びに未来に対しての目的意識を用意しておくことが大切になってきます。

まとめ

「論理性」について2つの視点で見てきましたが、考えてみれば当然のことかもしれません。「論理性」の中身は一言で言い換えれば「わかりやすさ・読みやすさ」だと思います。試験官は何百通もの書類を読むのですから、「読みやすい」に越したことはありません。言葉の通じない異国で自分や日本の事、これから活動しようとしている仕事の内容や意義について、現地の人に「わかりやすく」伝えられる素地があるかどうかも大切な判断基準なのだと思います。

帰国後の進路についても、税金を使って青年を派遣する以上、帰国後に長期間理由もなく無職でいられてはJICAとしては困るのだと思います。日本社会にどれだけ還元してくれるのか期待感が垣間見られる受験者が合格するのでしょう。

 

以上、受験仲間との会話で得た、受験に際しての注意点でした。

参考にしてみてください(^^♪

合格者と不合格者の違い①

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格通知をいただいてから2週間ほど経ちました。この間に2回ほど、受験仲間と食事しました。一人はめでたく合格した方と。もう一人は今回残念ながら不合格だった方と。

今回めでたく合格された方も実は前回受験では不合格。今回はいろいろと作戦を立てて受験したとのこと。二人のお話から、受験する際のちょっとした注意点、なんかが見えたので、後人の為に記しておきます。

 

前提として、私は「コミュニティ開発」という職種で受験しました。コミュニティ開発は医者や薬剤師や教師などの専門性を持たなくとも受験できる職種の一つです。現地では農作業や保健衛生や女性コミュニティの活性化などに当たります。

合否の間にあるもの

一言で言うと、それは「具体性」「論理性」です。

「具体性」について

協力隊の選考は2次選考まであります。1次選考は書類審査(応募用紙と職種別試験問題の2つ)。2次選考は面接。2次の面接は、1次で提出した書類が質問のベースになっていました。つまり、ここに何を書くかで、2次の合否が決まると思ったほうが良さそうです。仮に1次選考を通過したとしても、2次選考で答えにくいような話題を書いてしまっている場合には不利になるという事です

では、なぜ、具体性をもって書けないのか…?

理由は2つ。

  1. 要請一覧に載っている仕事内容についての説明文が非常に短く具体的な仕事のイメージがつかみにくいから。もともと専門性の低いコミュニティ開発という職種の特性上、仕方がないのかもしれません。
  2. それでいて1次選考の質問文は自身の行いたい活動内容についてかなり具体的に問われるから。

つまり、情報不足の中で質問に答えようとすると、想像力を働かせることになってしまい、想像で書いた内容は具体性に欠く結果になります。

 

例えば、今回私が第一希望とした、マラウイにおけるコミュニティ開発の要請についての説明は以下の通り。(青年海外協力隊2016年度秋募集要請一覧 P15より原文まま)

管轄地域の村落部を巡回し、配属先が実施しているプログラム(小規模ビジネス支援、能力開発、生活改善等)の実施、サポート及び質の向上へのアドバイスをします。

 

それに対して、1次選考の質問文は以下の通り。

応募用紙より

https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/apply/pdf/ouboyoushi.pdf

  1. ボランティア活動に参加する動機、抱負について記述してください。(5行)
  2. ご自身が考えるボランティア活動の意義、目的を記述してください。(5行)
  3. この職種を選択した理由(5行)
  4. この職種に対するご自身の経験(実務等)、技術適合性(セールスポイント)を具体的に上げ記述してくださいその際、ご自身の選んだ要請内容に対しての技術適合性についても触れてください。(17行)
  5. この職種に携わる際に想定されるご自身の弱点を記述してください。(4行)
  6. 自己PR(希望した職種に関係する経験以外で特筆すべき経験を記述してください)(5行)
  7. 帰国ボランティアの体験談や報告書等で心に残るエピソードや、ご自身が実際に活動に取り入れたいと思うアイデアなどを記述してください。(4行)
  8. 実際に派遣された場合、どのようなボランティア活動を行うのか、活動内容、日常生活を含めて具体的に記述してください。(5行)
  9. 帰国後、参加経験をどのように生かしたいか記述してください。(5行)

 職種別試験問題より

https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/apply/exams/index.html

あなたは、第一希望の案件に合格して派遣されることになりました。あなたの活動は、すでに地域の基本的な調査、住民のニーズの聞き取り、住民との話し合い、意見形成が済んだ段階です。以下の項目について、指定字数以内で述べなさい。

  1.  派遣国の社会的文化的な特色(概観)(400字以内)
  2.  住民との話し合いの結果、合意した活動(仮定)のテーマ(50字以内)
  3.  活動の目的(200字以内)
  4.  活動の内容(特色やねらいを含む)(800字以内)
  5.  具体的な取り組み(400字以内)
  6.  活動を支えるあなたの知識や経験(200字以内)
  7.  コミュニティ活動を一言(30字以内)で述べること

いかがでしょうか。難しいと思いませんか?私は受験を諦めようか迷うほど難しいと思いました(><)もちろん、要請内容については、JICAホームページ上でもう少し詳しいものを見ることができます。しかし、質問に対しての答えやすさが格段に上がるわけではありません。

今回不合格だった受験仲間は、1次選考(書類審査)では合格しており、2次選考の面接で不合格となっています。彼が書いた活動内容は「平和構築」。彼自身の反省によると、任期2年の協力隊で掲げるテーマとしては大きすぎたかもしれないとのことでした。もともと国連などで、大学院で博士号を取った専門家が取り組む内容のもの。志が高くとも、夢物語と捉えられれば、合格にはなりません。

同じように、私が個人的に避けたのは、帰国後の将来についての内容。現地でどんな経験ができるかわかりませんので、帰国後の事を細かく決めているわけではありませんが、いくつか選択肢を用意しています。そのうちの一つに「起業」があります。でも私はそれを書きませんでした。ビジネスモデルが確立してないため突っ込まれれば崩れるまだ夢の段階だからです。無難に「転職する」と答えました。

具体的に書くためにはどうするか…?

とにかく、情報を集めることです。

実際に募集が始まってから、1次選考の書類提出締切までは1か月半くらいの時間があります。この間には全国各地で先輩体験談等を聞ける無料セミナーをJICAが開いてくれます。まずは、これに参加することです。東京近郊にお住まいならば毎週のようにどこかで開催されていますので、かなり多くの先輩の話を聞くことができます。

さらに、可能であれば、市ヶ谷のJICAに行って、自分の志望要請と関係のありそうな先輩隊員の書いた報告書を数人分は印刷して持ち帰り、熟読。先輩たちがどんな活動をし、何に行き詰まり、どう解決したのか。もしくは何を解決できずに諦めたのか。そもそも2年でどの程度の事ができるのか。報告書から読み取れることはかなりたくさんあります。

それから、先輩隊員のブログ。ここにも、リアルな内容が書かれておりますので、想像で書く前にチェックしておきたいところです。

 

つづく

青年海外協力隊になります!

よっしゃ受かった!! 

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去る2017年2月10日(金)、無事に青年海外協力隊格通をいただきました!同じく合格された方、本当におめでとうございます!訓練所でお目にかかれるのが、本当に楽しみです!

思い返せば、昨年11月1日に1次試験の応募書類をポストに入れてから、約3か月。いやいや…、実に長かった…(笑) 

青年海外協力隊の試験は2次試験まであります。1次試験が書類審査。2次試験が面接。

今回私が受験した2016年度秋募集のスケジュールは、

  • 2016年11月4日:1次試験の書類提出締め切り
  • 2016年12月6日:1次試験 結果発表
  • 2017年1月5日~12日:2次試験
  • 2017年2月10日:2次試験 結果発表

それぞれの試験と結果発表そして次の試験までの間に1か月ずつ時間が空きます。この待ち時間が、なんとも辛いのです。

私の場合は訳あって、すでに以前勤めていた会社を退職しており、無職のまま約2年が経とうとしています。背水の陣で臨んだ今回の試験。落ちたら洒落になりませんでした(笑)。もちろん2年間いろいろやっていたわけですが、今回不合格で仕方なく転職活動を始めれば、この2年はただのブランクになってしまう…(><) 

転職活動と違い、少なくとも現在無職であってもブランクがあっても、協力隊には合格できる!ってことが今回証明されました。人生を心機一転やり直したい!って方、ぜひ、応募してみて下さい!

で、配属先は…?

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格通知によると、私の派遣予定国はエチオピア。派遣隊次は2次隊とあります。もともと第一希望の要請はマラウイというアフリカにある縦長の小さな国。今回のエチオピアの要請は第二希望でした。やっぱ第一希望にはならないってウワサは本当のようです…(笑)エチオピアについてと、要請内容については後日紹介しますね!(^^)

 

ブログ、本格的にスタートします。 

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まぁ、何はともあれ、覚悟が伝わったのかめでたく合格することができました!(^^)

これによって、このブログも本格的に始動しようと思います。このブログでは、主に青年海外協力隊について記していきます。なぜ私が応募することになったのか。選考の過程やこれから受ける訓練の様子。現地の生活や仕事風景。現地での葛藤や心境の変化、降りかかってくる困難なども、できるだけ記していきます。

これから、協力隊を目指す後人のために、なるべくリアルタイムでお届けしていきます。参考になれば幸いです。