【Day13】16/10/2017(Mon)
アムハラ語③
≪今日の課題≫
■店での買い物の仕方や、店の名前、野菜の名前、果物の名前、服の名前など。
■数字の読み方、時計の読み方
エチオピアはカレンダーも異なるが、時間の数え方も異なる。
昼間というのは太陽のある時間。夜というのは太陽の沈んでいる時間。
日本では0時は夜中の24時。ここで日付が変わる。
しかしエチオピア人にとっての0時は日本でいう朝6時。
日本で朝7時はエチオピアでは朝1時。
日本の午前10時はエチオピアでは午前4時と数える。
赤道近くに住むエチオピア人らしい考え方だ。
確かに日のある時間も日の無い時間も、それぞれちょうど12時間ずつである。
ある意味合理的であるが、これがなかなか慣れない。
時間を聞かれると、まずは計算しなくてはならない。
そのうえでアムハラ語に言い直すのだから、2段構えである。
非常に時間がかかる。
しかもエチオピアでは、時間を尋ねられても、例えば7:12というような言い方はしない。5分ごとにしか、時間をカウントしないそうだ。つまり7:12は7:10なのである。7:14は7:15。
おおらかと言えばそれまでだが…(笑)
当然、電車やバスにタイムテーブルなど存在しない(笑)
な、生肉…!?
昼食は、今まで入ったことのない、インジェラ屋さん。
インジェラとはクレープのようなパン生地をソースにつけて食べるエチオピアの主食。
ここは英語の話せる人がいなかった。
メニューの解説も良く分からなかったので、一番安いものを頼んだら、
なんとソースが生肉だった。
見たところ、ひき肉をそのまま容器に詰めたような感じ。
エチオピアでは日本と同じく生肉を食す習慣がある。
しかし、わざわざレストランで頼むものではないと、健康管理のオリエンテーションで注意されていた。
せっかく提供された料理でしかもこちらがオーダーしたにも関わらず、食べられないとは今更言えない…、
がしかし…。
仕方なく、生肉はアレルギーなのだと、苦しい言い訳をして、調理してもらった。
火を通したら、ふつうのそぼろになった(笑)
味は辛い。
格差
エチオピアにきて2週間。
毎年10%の成長率をたたき出す、新興国。
首都アディスアベバでは、ビルが乱立し、人々は朝早くから日本人顔負けの勢いで忙しく働いている。
子どもたちもお揃いの制服に身を包み、親の運転するクルマで送られたり、
出勤途中のお父さんと手をつないで登校する姿がほほえましい。
しかし、一方で、学校にいけない子供たちも当然いる。
アディスアベバは途上国特有の砂ぼこりと排気ガスが蔓延し、日中はクルマが通るたびに舞い上がる噴煙に喉の奥が痛くなるほどだ。当然一日歩けば靴は砂だらけになる。
そこで登場するのが、靴磨きの少年たちである。
「Wash wash!!」と言いながら、水の入った黄色い小さなバケツを持ち歩き、出勤途中の大人に声をかける。普通に掃除してもらう分には両足で10ブル(50円程度)。道端に座り込み、手を差し出してお金をせびるだけの大人に比べれば、よっぽど健全な姿に写る。
しかし、客が通学途中のきれいな制服を着た少年。
靴を磨くのが、今にも壊れそうなビーチサンダルで肌が砂ぼこりで地面と同じ色に染まった少年。
この組み合わせを見た時には、言葉を失った。
彼らはお互いに一体どんな気持ちでいるのだろうか…。
当たり前のように足を差し出す少年と、当たり前のように磨く少年。
日本でも貧困層が増え、経済格差は縮まらない。
しかし、ココの格差は別格である。
少なくとも日本には子供たちを保護する制度がある程度整っている。
ここにはそれがない。
数字で評価できる経済成長だけを追い求めてはいけない現実がここにはある。